『もう一人の自分』
こんにちは。日頃は大変お世話になり有難うございます。
さて新年を迎えてからはや数ヶ月が過ぎ、いかがお過ごしでしょうか?今年こそはと毎年繰り返す決意。前回のビプロスニュースで『有言実行』についてお話しさせて頂きましたが、あなたはその決意に向けて、今年はスタートダッシュができていますか?
心新たに何かを始めようとした時、必ずそれを邪魔する何者かがいます。今回はその邪魔するふとどき者の話をしたいと思います。
あなたが、今年こそは成長しよう,努力しようと思っても、 「時間が掛かるから、辞めときなよ!」「時間かけても結果がでる保証はないじゃないか?」「頑張ってもどうせ評価されないよ」「今の君には無理。もう少し経験を積んでからじゃないとね」「どうせ君にはできないよ」と。こんなあなたのやる気をそぐような声が、周りから聞こえてきた経験はありませんか?
人というものは、ねたみや、やっかみから、自分の周りの誰かが何かを新たに始めて成長することを、必ずしも好ましいと思える人ばかりではなく、誤解を恐れずに言うならば、中には自分をさしおいて自分以外のみんなが成功することを望んでいない人が少なくないのも事実です。
それなら、自分だけが成功するのを望んでいるのかといえば、それも「出来れば・・・」程度で、実はそう強くは望んでいないものなのです。
結局、世の中の多くの人が望んでいるのは、誰もが大して成長しないこと。つまり、みんなでお酒を飲んで、「悪いのはあいつだ!会社が悪い!景気のせいだ!政治が悪い!」と愚痴を言い合い、それに迎合する仲間を増やし、そんなに大変な努力をせずに済む楽な空間に身を置きたいのです。あなたの決意と成長を鈍らせる原因の一つは、この安定した現状維持を求める一部の周りの人の声。
これだけではありません。もう一つ他にも、あなたの成長を阻むいやなふとどき者がいます。これは、もしかしたら前述のあなたの周りにいるふとどき者以上に悪影響を与える力を持った存在。
例えばあなたが、ダイエットしようと決意したとしても「運動する時間なんてないじゃないか!」「このケーキおいしいよ!一つくらいいいじゃないか?」また 新しくコトを起こそうと決意したとしても、「忙しいから時間ないんじゃないの?」 「リスクが大きすぎるよ!」「成功する確立は低いよ。どうせ上手くいくのは特別な人だけなんだから」こんな声が、不思議なことにどこからともなく聞こえてきます。
新たに何かアクションを起こそうとした時に聞こえてくる、もう一つのふとどき者の声。本当にいやな声です。そう、このいやな声とは、自分の心の内にいる逃げたいと思うもう一人の自分の声。
何か意を決して始めようとすると、私にも必ず聞こえてきます。しかし、知らなければなりません。
周りのあなたの足を引っ張る声も、もう一人の自分の囁き声も、無視するに限るということを。<
何かコトを始めようと思った時、これは当然時間も掛かるし、面倒なこともあるかもしれません。ハードルが高く今の自分には難しいこともあるかもしれません。
しかし、これは上記のふたつの声をシャットアウトして断ち切らない限り、永遠と自分に付いて回り、せっかく持った願望と勇気が潰されてしまいかねません。
誰だって、時間をかければ間違いなく変化できますし、成長できるはず。だからこそ、そんなふとどきな誘惑の声には耳栓をして、日々、今より一歩だけでもいい、スピードは大事ですが焦らず、決意に向けて、まずはコトを前に進めることに注力することが大事なのではないでしょうか。「まだいいや」「これでいいや」でなく「今すぐ」「まずは1回」「そしてもう1回」。この繰り返し。0か100かでなく、まずは第一歩を踏み出すこと。たったこれだけの勇気と努力です。
しかしそうはいっても、たったこれだけのことなのに、かなり意識しても自分ひとりの力でこれを継続することが、非常に難しいことを私たちは知っています。そんな時こそ、周りの仲間を巻き込んでみてはいかがでしょうか。有難いことに我々は一人ではありません。家族は無論,友人やお店のスタッフ,メーカーさんやディーラーなど、あなたの周りには色々な仲間がいます。誰かがやってくれるからいいやと言う依存型の「他力本願」でなく、他人の力を活用して物事を成し遂げる、まさに自立型の「他力本願」。まずはあなたの決意を周りに公表し、進捗を見守る監視者として仲間の力を借りるも良し、直接的に周りの仲間に応援してもらうも良し、今一度、今年の年初に掲げた決意に向けて、勇気と自信を持って自分の背中を押してみませんか?
皆様の中には毎年毎年、ご自分の目標を確実に達成されている方も少なくないと思います。しかし私も含め、そうでない方は、今年こそは自ら立てた決意や目標を『有言実行』できるよう、共に頑張りましょう。