人こと

副社長 安孝幸

『上手くなることだけが目的なのでしょうか』

なぜ、親は子供に野球やサッカー等のスポーツを習わせるのでしょうか。

早い球を投げられるようにするためでしょうか。

強いシュートを打てるようにするためでしょうか。

スポーツの目的とは、身体と心を鍛え、まだ仕事をする段階に至ってない若者が将来立派な大人になるために必要な経験の場だと考えます。だから、勝った時の喜び、負けた時の悔しさを感じることがとても重要です。逆に言えば出来た時の嬉しさ、失敗した時の恥ずかしさをしっかりと学ばなければやっている意味がないとさえ感じます。
ですので、キャッチボールやドリブルを教える前に礼儀を教えるべきではないでしょうか。ルールが存在する意味を教えるべきではないでしょうか。

仲間を助け合う心も教えるべきです。高校や大学、社会人になってからのそれを言っているわけではありません。まだまだ分別のつかない子供達のスポーツに関して言っています。小学生や中学生で単に技術だけが上手くなるスポーツ学習には疑問を感じます。

社会に出た時に、周りの環境に負けない強い精神力を築き育てるものであるべきだと思います。試合に負けたからと言って殴る蹴るではなく、負けたからこそ学べることが沢山あることを子供達に教えるべきです。

上手くなっても持久力がなければいけないことや、失敗したとしてもそこから得られることがあることを言葉で丁寧に教える。

どんな優秀なプレイヤーだって人間的に魅力がなければ何の意味も無いことを学ばせ、大人になった時にそれが理解できる基礎作りとする。

「出来ないことは恥ずかしいことではない、出来る様になろうと努力しないことが恥ずかしいことだぞ」と大きな声でコーチが叫んでいるのを聴いてなんだかほっとし嬉く思えたちょっと寒い日曜日の午前でした。

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