人こと

副社長 安孝幸

『頭の良い人とは』

我社の元営業の奥様より、東京営業所の開設にあたりお祝いを頂戴しました。頂いたものは「花無心招蝶 蝶無心尋花」と書かれた書でした。とても素敵な文章です。玄関の正面に有難く飾らせて頂きました。山本さん、お母様ありがとうございました。

東日本大震災で発生した瓦礫の処理問題について、受け入れを表明した都市でも反対派が座り込み等をおこなって搬入を邪魔しています。しかし、震災以降多くの方が青森から宮城、岩手、福島等にボランティアに出かけています。尖閣諸島問題では、東京都の石原都知事が島を買い取ると旗を挙げたときに、都民の税金だけを使うのは反対だと言う人が大勢いました。しかし、現在の寄付金は13億円を超えたと聞きます。その行為は自分の為に必要なのか、将来や未来の祖国の為に必要な行為なのか。元来日本人は男も女も格好をつけ恥を嫌い自分だけよければ全てよしと言う人はほとんど居なかったはずです。しかし現在の若者は電車の中でお年寄りに席も譲らず、恥じらいもなしに化粧や食事をしています。結果も大事ですがプロセスも重要です。「どうなったか」より「どうやってそうなったか」が重要なのではないでしょうか。自己中心的な日本人が増えたのは、家庭、学校、職場等の教育が問題であり原因だったはずです。勉強が出来なくても頭が良い方がいます。勉強が出来ても頭の悪い方がいます。学歴の乏しい私が発しても説得力はありませんが、勉強とは「暗記」なのでしょうか。国語以外の試験は、ほぼ暗記でどうにかなってしまいます。

だから暗記力の良い人は試験で良い点数が取れます。では、暗記が得意な人が頭の良い人なのでしょうか。記憶と言うことばには「心」が関係し暗記という言葉には何故か薄っぺらさを感じてしまいます。もちろん試験もその為の暗記も大切ですし、暗記をすることはとてもとても大変です。しかし、私が想う頭の良さとは「心」が大きく関係します。心は感じ方考え方で、経験と環境によって作られます。誰と話したか、誰の下で教育を受けたか、どの本を読んだか、誰に裏切られたか、人を傷つけた時に哀しみを感じたか、大きな挫折を味わったことがあるか、やめたくなったけど辞めなかったか、とか。漢字が読めなくても文法を間違って覚えていても、頭が悪いわけでも仕事が出来ないわけでも有りません。

急成長を遂げた戦後の日本では頭の良い人を創る教育より勉強の出来る人を作る教育が優先になったのだと思います。だから、瓦礫の処分の問題も、尖閣諸島購入の問題も、自分の腹は痛ませたくないと思う人間が大勢いるのだと思います。私が思う頭の良い人とは、バランスがとれている人です。だから心がある人。自分以外の人を大切にする人。ただ優しければ良いわけではなく、ただ厳しければ良いわけでもなく、ただ色々な事を知っていれば良いわけではなく。優柔不断は論外ですが、自分が絶対に正しいなんて思わない人。そして、あたまの良い人とは先を読もうとする人、読める人。頭のいい人とは人との接し方がうまい人であり物事に対して大きな見方ができる人。あえてスキを見せ、自分が誤解されることを恐れない人。

難しいとは思いますが私はそんな美容師さんが増えて欲しいと思います。

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