人こと

副社長 安孝幸

『教育』

今年もあっという間に年末を迎えました。平成22年も間もなく終了します。今年も大変にお世話になり有難うございました。皆様の今年一年はいかがでしたでしょうか。我々程ではないにせよ、多少の反省がお有りだったのではないでしょうか。今年を踏まえ、来年の1月から良いスタートを切るには、この12月に来年の準備をしなければならないと思います。是非、新しい年を迎える前に来年度の計画を立てて頂きたいと存じます。

さて今回は「教育」についてのヒトコト。
「教育」はいつの時代も優先課題の筆頭にあります。教える側と教わる側の価値観に大きな開きがある現代では、今までの一方通行の教育が通用しなくなりました。教育は読んで字のごとく、教え育むこと。教えるだけでは教育ではないようです。「育てる」を辞書で調べてみると、「手間をかけて養い成長させる。養育する」と載っております。教育はそもそも手間がかかるものです。「手間」とは時間と労力です。しかし、大きく価値観がかけ離れていた場合、時間と労力をかけても、うまくいかないことがあります。自分の考え方や価値観を伝えようとした時に、相手側が完全にシャッターを降ろしてしまうという事もあります。正しいか否かは解りませんが、教育において大事なことは、まずは上に立つ者が階段を降りていくしかない、と言うことだと思います。

先だっての弊社の営業会議で、営業全員と間接部門の幹部に対してテストを行いました。テストは、自分の「気配り力」を知る診断テスト。そのテストでびっくりしたのが、人が「不快」に感じることがこんなにも違うのかということ。相手に物事を伝える場合は「こう思うから」だけでは本当にダメなのだと感じました。価値観の異なる相手に「何故○○なのか」を根気よく伝え続けるべきなのだと再認識致しました。そして自分自身が本当に階段を降りる努力をしているのかを考えさせられました。弊社の営業マンの中に酒が苦手な者が何名かおります。その中の一人は、苦手な酒を克服するために、毎晩遅く帰る中で毎日毎日ビールを1本飲み続けたそうです。その結果、数カ月たった今では酒の席が苦手ではなくなったとのこと。その彼は、お酒の好きなお客様や酒の好きな上司に少しでも近づきたくて起こした行動だと感じました。部下に階段を登る努力をさせる一方で、私自身も更に階段を降りる努力をしなければならないと痛感させられました。

話は変わって、先だって病院に通う出来事がありました。痛感(ここでも)したのが「健康」。月並みではありますが、「綺麗」でいるためにも、「カッコよく」あるためにも、健康でなければなりません。また、「美味しい」と感じるためにも、「達成感」を感じるためにも身体が健康でなければ感じ方は鈍ってしまいます。寒い季節になり風邪をひかれる方も多いこの頃です。くれぐれも体調管理には最善の努力をなさって頂きたいと思います。

最後に今年も一年、本当にお世話になりました。皆様がお元気で穏やかな正月をお迎えになられることを心からお祈り申し上げます。

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