President's view

代表取締役 桐岡俊樹

『絵に描けるくらいの明確なビジョンをお持ちですか?』

子が親をメッタ刺し。元生徒が先生に復讐。誰でもいいから殺したかった…。等々、今年も数多くの耳をふさぎたくなるような事件が相次いだ。マスコミが面白おかしく書き立てることによる連鎖反応といった側面も否定は出来ないが、人として、あるいは過去の日本人の道徳観、価値観からはありえないことをいとも簡単にする輩が最近増えている様だ。
そこまでの事件は極端としても、我々の周りでも、ちょっと叱られたから、自分が否定されたから、認めてくれないから…。そんな理由でいとも簡単に『キレ』てしまったり、会社を辞めてしまう人も増えていると聞く。
昨年度の新入社員は、まさにゆとり教育の第一期生ということだが、今までのスタッフとなにかが違う…と戸惑っているオーナーの溜め息を聞くことが、最近増えた気がする。

離職率が従来にも増して、今年は増えているらしい。

本来、個性は自分勝手とは違う。そう考えると、この自己中心的な自分勝手やわがままを個性だと認めるような、あるいはそうと勘違いさせるような教育が、ここ10数年来学校の教育現場で『ゆとり教育』という名の下になされてきた。これによる弊害が、こういった事件を引き起こしていることも否めないのではないか。
とにかく我慢が出来ない。自分と違う価値観が正面に立ちはだかると受け止める術を知らない。
もちろん全員とは言わない。多くはそういった弊害を家庭教育で修正されていると信じたい。
しかし、そんな環境の中で育った新しい世代が、我々美容業界にも仲間入りし始めたのは事実である。
美容業が教育産業であり、また人は環境の生き物であることは議論の余地がない。
多くのサロンオーナーの中には、自分のサロンだけは教育の環境が整っているから大丈夫だと豪語する方もいる。しかしながらそのように豪語していたサロンでさえ、昨年は従来と比較できない位スタッフが辞めていると聞く。

そう考えると、これからの世代を従来の価値観で単純に同一と考えるのも危険な気がする。
ではそんな『新人類』(時代は繰り返す!?遠い昔、私自身も新人時代、こう呼ばれた記憶が…)とどう付き合っていったらいいのだろうか?

今まではオーナーや幹部とスタッフが、お互いにしっかり正面を向き合い、考え方の相違を指摘、修正し合い、ある部分宗教(とまでは言わないが)に近い位まで全員の心や価値観が一つに同化していった会社が間違いなく強かったように思う。もちろんビジョンを大事に思ってはいても、それ以上に目先の価値観の共有を第一とした教育がなされてきたサロンが多い。

例えば、男女のカップルが独身時代に、お互い相手と正面を向き合って付き合っている状態と同様。
相手の顔がかわいいとか、好きだとか、あるいはここが悪い、嫌いだのと相手の一挙手一投足が気になる。
そして気持ちが一つになった者同士が(もちろん全員とは言いませんが)初めて結婚という先のステップへと進んでいく。
お互い好き同士だから前へ進みやすい。前へ進みやすいから社内教育もスタッフにそれを求めてきた。
しかしこれからは、少なからず自分勝手が個性だと教育された、ある部分無関心世代(しつこいようですが全員とは言いません)。そこに至るまでがなかなか至難になってくるはず。
好きになる前に、あるいは本来は自分で選択した仕事や会社を好きになる努力が必要なはずなのに、それをすることもなく簡単に縁が切れてしまうことが、今まで以上に多くなる危険性を孕んでいる。
そうなると、『変化こそが成長』という言葉を信じるとすれば、当然オーナーや幹部も変化することが求められる。一言でいうならば、自分達と同じ価値観を持つ分身を作ることに注力することも大事だが、違った価値観を受け入れ、辿り着く過程や手段・方法は違っても、同じ方向、同じ目標地点から目を逸らすことなく到達地点に向かって一歩一歩近づけているかを会社発展のための優先事項をおくことも大事となってくるのではないだろうか。新人スタッフの一つ一つのやり方や態度に目くじらを立ててそこにのみ囚われてはいけない。しかしこれは決してスタッフに対して単に迎合することとは違うものである。
人は納得して初めて行動を起こす。人に注意され、説得されたからといっても、それを自分が納得できなければ一瞬は出来たとしても長続きはしない。
昔誰かが言っていた。結婚とは向き合うことでなく、同じ目標に向かい、同じ方向を見てお互いに歩いていくこと。これから新世代の仲間達が多く入社してくる時期において、これからの組織作りもこの結婚観と一緒ではないだろうか?
そう考えると、これまでより非常に大事になってくるのが、実は夢や目的地(ビジョン)。
これがあいまいな中で社内統一は従来にも増して困難だろう。
ますますオーナーや幹部が、自分の会社や店舗がなぜ存在しているのか!?将来どうしていきたいのか!?
あるいはスタッフにはどんな夢を提供していきたいのか!?それを明確にし、方向を示すことが今まで以上に重要、かつ不可欠になってきたのである。
好況とはいえないまでも決して大不況とはいえない経済環境の中では、『たまたま』お店の営業が順調に行くこともあったかもしれない。しかし、スタグフレーション(不況下の物価高)ともいわれるこのご時世。
『たまたま』はそうそう起きなくなってくる。またラッキーで何とかなる時代は過去のものとなった。
「まだスタッフが少ないから」、あるいは「環境が整ったらやる」などと、いつ来るか来ないかも分からないラッキーに期待し、新しいことへのチャレンジを先送りするオーナー、あるいは行動を起こさない理由(言い訳)を一生懸命に説明しているオーナーや幹部の姿をよく見かける。これでは至る所でラッキーが起こりえた時代とは違い、今後苦汁をなめるのは必至であろう。
しかしながらこれを逆に考えると、先に行動を起こしたサロンが特別なラッキーの恩恵に与(あずか)れる確率が高くなった時代だということになるはず。
今日は駄目でも明日はなんとかなるだろう。今月は駄目でも来月はなんとかなるだろう。今年は駄目でも来年こそは良くなるだろう…。これはもはや妄想の世界に過ぎない。
一と百の違いよりも、ゼロと一の違いが実はものすごく大きい。第一歩を踏み出せるか否か、まさにこの勇気が問われている時代である。

あなたはあなた自身が、そしてまたスタッフみんなが行動を起こしたくなる程の、絵に描けるような明確な夢やビジョンをお持ちですか?

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