President's view

代表取締役 桐岡俊樹

『棚に上げてでも!?』

いつも大変お世話になり、またビプロスニュースをご愛読賜りまして誠に有難うございます。
私事で恐縮ですが、おかげさまで先日誕生日を迎え、またひとつ歳を重ねることが出来ました。例年であれば別段変わったことはなく普通にその日を迎えるのですが、今回は私にとって特別な意味を感じ、感慨深くその日を迎えました。というのも、36年前にこの世を去った私の父親の歳を超えてしまったから。
皆様の中にもすでに同じ感覚を味わった経験のある方もたくさんいらっしゃると存じますが、父親の歳を越えるということは不思議な感覚です。
歳だけは父親を越えても、内面も含めていまだ父親の足元にも及ばない自分の不甲斐なさを感じつつ、改めて『生きている』のではなく、自分は『生かされている』のだということをしっかりと認識し、他人から与えられるばかりでなく、さらに多くを他人に与えられる、あるいは恩返し出来るような人生を目指し、これからの時間をさらに意義あるものにしていきたいと自省した一日でした。

さて、暑かったのか涼しかったのかよくわからず、とにかく雨が多かったような夏も終わり、秋風が心地よく感じる季節になって参りましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
今年も残すところ数か月。いよいよ今年の終わりが見えて参りましたが、年末に大きな達成感を味わえるか否かはここからが勝負。改めて気を引き締めて年末に向けまっしぐらに突き進んでいきたいところです。

それでは今号もスタート。
先日、あるサロンさんにお邪魔した時のことです。
『君はなぜ、決めたことをやらない部下を注意しないんだ?』とオーナーから聞かれたそのサロンの店長が、全く悪びれた様子もなく『自分が出来ていませんから』とやるべきことをやらないことが当然かのように答えている場面に遭遇しました。私は『あれっ?』と違和感を覚えながらも、『いつもこんな感じなのですか?』と聞くと黙って頷くオーナーと店長。

そこで今回は、前回の『やりきる文化を根付かせるためには?』に引き続き、そのパートⅡとして『自分のことを棚に上げてでも自らの役割を果たすことがリーダーの責任』というテーマで話を進めたいと思います。

上記の場面、どこの会社でもよく見られる光景ではないでしょうか?店長、主任、リーダーなど幹部の役職は様々ありますが、責任ある立場にいながら、皆で決めたことを部下であるスタッフ達が徹底出来ていなくても何も注意しない。それどころか中にはリーダーである本人自身が、決めたことすら忘れてしまっていることさえあります。それをオーナーや上司に指摘された時に出てくる常套句が『自分が出来ていませんから』というやらない言い訳。
世間には数えきれないくらいの会社があります。当然、その中には成果を上げている会社もあれば、成果が中々上がらずに伸び悩んでいる会社もあります。ではその違いはいったい何なのでしょうか?成果を上げている会社の要因は各社多様、色々とあって一概には云えませんが、成果が上がらない会社の共通点は間違いなくあります。その中で一番の原因をあげるとするならば。。。それは『決めたことを徹底出来ないこと』これにつきるのではないかと思います。
リーダーは率先垂範、自らが率先して手本を示すことは当然ですが、社内で決めた徹底すべきことが少しでも徹底できていないと感じた時は、躊躇することなくすぐにスタッフに対して注意しなければなりません。それがたとえ自分が100%は出来ていなかったとしても、自分のことを棚に上げてでも注意しなければいけません。それをしないままでいると、本来やるべきだったことが、やらなくても問題ない、さらにはあたかもやる必要がないことかのように認識自体に変化が生じ、結局決めたことが何ひとつ出来なくても平気でいられるぬるい環境が出来上がってしまいます。そしてしまいには『頑張ってるつもり病』、成果に繋がる行動が取れていなくてもただ頑張っていれば仕事をやっているのだという勘違い、つまり無責任な自分に誰も気付かない鈍感体質な風土が定着してしまいかねません。こうなってしまったらもはや取り返しがつきません。何を決めようと、すべてがお題目として掲げるだけのお飾りになってしまい、結果として成果を生み出すことなど到底出来ない組織が出来上がってしまうのは必然です。
自分が常に他の誰よりも決めたことに対して努力するのは当たり前ですが、たとえ自分が完璧に出来ていなかったとしても、臆することなく注意すべき時には決して片目をつぶらず、自分の役割に責任を持って周りに気付かせる行動を取ることがリーダーには求められているのだと思います。

さて、話は変わって店舗ビジネスの話。
これは店舗を構え、日々来店してくれるお客様をお迎えし、各種サービスやモノなどの付加価値を提供し、その対価を頂戴するのが仕事。このビジネスもかつては、技術だけ提供していれば、あるいはモノさえ置いてあれば売れた時代もあったかもしれませんが、ここしばらくはより良いものをより安く提供できなければ売れなくなってきました。
そして今はさらにネット環境の進化によって、お客様は自分が欲しいと思うコトや商品に関しては、もっと他に安く提供してくれる場がないかを探し求め、欲しいと思う、つまり自分の求めることが明確になっているモノやサービスの購入に関しては、単純な価格競争に陥ってしまっているのが現状です。しかしこれでは単なる消耗戦に陥るだけ。
ではこれからはどこに提案の軸を置けばいいのでしょうか?私はお客様に『気づき』を与える以外店舗ビジネスが元気になる道はないと考えています。今は特に欲しいと思っていないモノや、なくても困らないモノ、これに息吹を与え、それが自分にとって必要なモノ、なくてはならないモノなのだとお客様に気付かせるような、お客様が潜在的に持っている需要、眠っている欲望を目覚めさせる提案、これこそがこれからの店舗ビジネスに求められるものであり、これが提案できるか否かが自社の競争力そのものになっていくと思います。
当然サロンビジネスも店舗ビジネスであり、同様のことが云えると思います。たとえサロン間で技術力やスタッフの人間力に大きな差異があったとしても、実際のメニュー表やサービス、あるいは置いてある店販商品だけを見る限りにおいて、お客様にはその大きな違いは伝わりにくいもの。現実、お客様にとってそのサロンが他店と何が違うのか、その違いを感じさせることが出来なければ、お客様の選択基準は立地や価格だけになってしまいかねません。
単純にカラーやパーマ,トリートメントが何千円などというメニューをただ羅列するのではなく、なぜこのメニューを提案し、それによって個々のお客様がどれだけ快適な状態になれるのか、またその状態がいかにそのお客様にとって必要なのか、サロンの強い想いはどこにあるのか、さらには仮に他のサロンと同じメニューだとしてもいったい他とは何が違うのかなどなど。お客様にこれが自分には必要だと『気づかせる』発信力がそのままお店の優位性として他社との差別化に繋がると思います。
取り扱っている店販商品も然り。ただお客様が望む需要に応えるだけでなく、お客様に必要性を『気づかせることこそがこれからの店舗ビジネス』なのだという概念を社内で共有し、お客様に今までとは違った角度でアプローチする。そのためには今まで取り扱っていたヘアケア商品だけでは事足りなくなるケースも少なくないと思われます。昨今では、過去美容業界ではなかなか浸透しなかったインナービューティ―やサロン専売家電品等の商材も数多く生み出されてきております。これらも含め、柔軟に商品構成を変化させてみることも必要かもしれません。すでにその方向に舵をきって進んでいらっしゃるサロンも数多く見られますが、お客様に『使ってほしいモノ』という発想をすれば、提案出来るモノはまだまだ他にもあるはず。サロンはもはや過去に云われた『パーマ屋さん』ではありません。

あくまで『店舗ビジネス』です。そう捉えれば、まだまだ自店の『売り』を明確にし、お客様に必要性を『気づかせる』提案力を高められる余地は充分にあり、ビジネスとしての可能性は無限に拡がるものと思います。

ところで、思い立ったが吉日、もしオーナーが『よし、変えてみよう!』と決断したとしても変化は簡単には起こせないもの。えてして新しいことはやりたくないという無言の抵抗に遭うからです。しかし、それを決断し全員でその方向に進もうと決めた時。もしその行動を起こそうとしないスタッフを見かけた時は、その時こそ!自分のことを棚の上に上げてでも、堂々と叱る。もちろん叱るからには自分にも厳しく向き合わなければいけませんが、目標地点を常に意識し実現できる強い環境を作りあげるためにも、まずは目の前の『決めたことを徹底する』、そして『徹底させる』行動力が何よりも大事。
それが出来ずに、やるべきことを曖昧なままにしていると、たとえどんなに素晴らしい企画や計画が作れたとしても、すべてが絵に描いた餅。お客様があなたのサロンに来店し続ける理由が日に日に薄れていってしまいかねません。

徹底することを決める。そして決めたことを言い訳なしで全員が徹底する。その中で初めてその会社の『やりきる文化』が生まれ、いつしか確実に成果となって現れてくるものなのではないでしょうか。
『実行力』こそがすべてを決する!強くそう感じます。

今回も最後までお付き合い頂き有難うございました。

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