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代表取締役 桐岡俊樹

『良好な関係を維持する秘訣!?(後半)』Vol.33

『良好な関係を維持する秘訣!?』(後半)

いつも大変お世話になりありがとうございます。また毎度ビプロスニュースをご愛読頂き御礼申し上げます。

 

今年もはや折り返し地点を過ぎ、いよいよ夏本番といった季節になってまいりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?この中間チェックをするのに最適な時期。今年こそはやると決めたことでまだ手つかずになっていることがないかを今一度確認し、今年を後悔のない年にしたいと改めて思う次第です。

 

さて、前回のプレジデントビューでは、『良好な関係を維持する秘訣!?』というテーマで、その前半として人間関係を危うくする事例を元に、良好な関係を築くために注意しなければいけない点について話をさせて頂きました。今回はその後半。

まずは、皆様にとっては釈迦に説法とは思いながらも、人間関係を崩壊させかねない事例をもう一点。

先日あるサロンで、オーナーと店長がなにやらもめていた場面に遭遇した時の話。そのサロンの店長が、お客様として自分の友人が来店してくれた際、その友人に対して勝手な自己判断で特別に50%オフで施術した上、店販品も20%オフで販売したことが発覚したとのこと。もちろんその件をオーナーは全く聞いておらず、他のスタッフからの報告で初めて知ったというのです。オーナーは事前に相談してくれれば、店長のその対応を許可したかもしれないと言いながらも店長からなんの相談も報告もなかったことに怒りを露わにし、一方店長は、その友人が他にもお客様を紹介してくれているからとか、その友人自身を特別扱いしないと他店に取られてしまうからなどと、その行為はあくまでお店のことを考えて取った行動だったなどともっともらしい言い訳をしていました。

そのやり取りを見ていて私がまず違和感を持ったこと。それは店長がオーナーに謝罪をしていなかったことです。自分が正義だと思ってやったことだとしても、自分を正当化して言い訳をする前に、まずはオーナーへの報連相を怠ったことに対して何より先に『申し訳ありませんでした』の一言があって然るべきではなかったのか。

 

もしあなたが、大きなミスや相手に対して迷惑をかけてしまった場合、あなたはまずは『ごめんなさい』と謝罪することと思います。親からもそう躾けられてきたでしょうし、またお子さんをお持ちの方だったらご自分の子供にもそう言い聞かせている、あえて理由などを説明されなくてもわかる日常生活におけるごくごく常識的なこと。

しかし、この当たり前が当たり前に出来ない人が決して少なくないのです。

職場でも、朝は『おはようございます』、外出するときは『行ってきます』、仕事が終わって先に帰る時は『お先に失礼します』、はたまた他人に協力してもらったり、援助してもらったりした時には『ありがとうございます』、そして自分が問題を起こしてしまい、周りに迷惑をかけてしまった時には『申し訳ありません』。これらは当たり前の挨拶です。

読者の皆様からはそんなことはわかっているよという声が聞こえてきそうですが、この中でも特に『ありがとう』と『ごめんなさい』が言えない人が最近特に増えてきている気が致します。謝罪することが自分のプライドを傷つけることになるとでも勘違いしているのか、自己保身のためなのか、格好が悪いとでも思っているのか『ごめんなさい』が素直に言えなかったり、はたまた、やってくれることが当たり前と勘違いしているのか感謝の言葉が言えなかったり。まさに『やってはならぬ、やらねばならぬ。ならぬことはならぬもの』という通り、やらなければいけないことはやらなければいけないし、やってはいけないことはやってはいけないものなのだと思います。頭でわかっていることと、それを実際に出来ているかは全く別物。特に年齢が上がっていくにつれて注意しなければいけないことなのかもしれません。

これら『ありがとう』や『ごめんなさい』の言葉を使えないのでは円滑なコミュニケーションを壊すばかりか、人間関係を崩壊さえさせかねません。言葉は言霊(ことだま)。先ほどの店長の言い訳を聞きながら、挨拶や気持ちを表現する素敵な言葉をもっと大事にしたいものだと思った次第です。

 

さて、最近の美容業界では、就職して3年以内に離職する比率が80%などといわれています。中でもスタッフが退社する原因としては、やはり圧倒的に人間関係を理由とするものが多いようです。

既に始まっている人口減少社会の中で、人材不足が美容業界の共通の悩みとなり久しくなりますが、特に若年層の人口の大幅減少は益々顕在化してきております。そしてこれは既に起きている未来であり、当然これから先もこの問題から逃げることは出来ません。辞めたから次の人を募集しようとしても、そう簡単に人材が集まらないのが現状です。

このように2回に分けて良好な人間関係作りについてお話しを進めて参りましたが、社内での人間関係を円滑にすることが、今や経営を存続させていけるかどうかの必須条件になっていると言っても過言ではありません。

皆さんは周りのスタッフの方たちと、継続して良好な人間関係を築くことが出来ていますか?また良いコミュニケーションは取れていますか?改めて身の回りを見廻してみて頂けたら幸いです。

 

閑話休題。このように新しい人材が思うように集まらない環境の中にあっては、もちろんスタッフ募集の方法も大事ですが、それよりもまずは現有スタッフが辞めない環境作りこそが最も大事な気が致します。

そのために今までの美容業界の常識を見直してみることも必要なのではないかと思います。そこでご提案をひとつ。

人間関係と同じく離職の理由としてよく挙げられるのが『仕事にやりがいを感じない』というもの。

現代の新人たちも私たちと同様、頭では仕事において下積みの時期は必要不可欠なものだと理解しているものと思います。しかし、現代の新人たちの特徴としてよく云われるのが、(もちろん全員とは言いませんが)決して打たれ強くない、辛抱強くないということです。本来『やりがい』と云うものは、与えられるものではなく、自らが見出すべきものです。ところが彼らは下積みの仕事が長く続き、特にいったいいつまでそれを続ければいいのかが明確でないと、不安になるだけでなく、『つまらなくてもう我慢できない』という負の感情に陥ってしまう。そしてそこに至るまでの時間が昔と比べ断然短くなっている気が致します。

 

過去からの流れの中で、美容業界には根底に昔ながらの徒弟制度的な感覚が残っており、例えば3年間はひたすらこの仕事だけしていればいいとか、この仕事はまだ無理だから覚える必要がないとか、ややもすると彼らの希望と可能性の芽を摘んでしまいかねないようなことを彼らに与えてしまっていることはないでしょうか。確かに大事なお客様に対応するのに、オーナーや幹部が認めた基準をクリアした状態になってもいないのに仕事を任せるということはなかなか出来ないでしょう。また、基本的な仕事が出来るようになるために、本人はさらに必死に努力し、我慢することも当たり前。

しかし、この下積みの期間をいかに短く出来るかという課題に真剣に取り組まず、教育のあり方を見直さないまま放っておくと、次第に現代の若者たちの昔と比べ短くなっている時間に対する感覚との溝が大きくなってしまいかねません。

一部では、3年後、あるいは5年後、10年後のスタッフひとりひとりの役職や役割などを目に見える形で整備している会社も増えてきているようですが、まだまだ多くのサロンでは、スタッフが数年後の自分の姿や立ち位置のイメージを持つことが出来ず、先の見えない状況が続いているのが現状なのではないでしょうか。いったいあと何年、あるいは自分がどんな状態になればさらに上の仕事を任せてもらえるのかが見えないと、不安になったり、与えられた仕事に飽きてしまったり、あるいは目指すポジションを諦めてしまったりして、結果離職ということにつながってしまいかねません。

 

他業界、例えば服飾のデザイナーやパタンナー。彼らは就職して、最初は洋服の附属品の手配や先輩デザイナーたちの手伝いが仕事の中心。しかし基本的な仕事をこなせるようになると、少しずつ自分でデザインを描いたりパターンを起こすことも求められるようになります。最初は全く形にならないような、あるいは売れないようなデザインやパターンばかりしか作れず失敗を繰り返すものです。しかし、そんな彼らでも、デザイナーやパタンナーとしての仕事を少しでも先輩たちから任せてもらえることで、大きなやりがいと喜びを感じると聞きます。

 

まず我々が現代の新人スタッフに対してやってみたらいいのではないかと思うこと。

それは新人に対して『まだ無理だろう』『まだ早い』などと勝手なレッテルを張るのではなく、時には彼らが受け持つ仕事全体の少なくとも1~2割程度でも、責任とやりがいを感じられるような業務を与えてみること。つまり指導のあり方や仕事の与え方を見直してみる必要があるのではないでしょうか。そのためには、当然彼らが挑戦できる新しいカットメニューだったり技術メニューも必要になるかもしれません。高いレベルの仕事を与えられると、人は意外に思った以上の力を発揮出来るようになるものです。

 

優しさと甘さを混同して新人たちに媚びた態度をとることは、決してなんの問題解決にもつながらないと思いますが、まずは経営者や幹部が、彼らが失敗することを覚悟の上で新しい課題を与え、挑戦させてみる。そしてそれをスタッフ全員で徹底してフォローし、彼らに成功体験を積ませ、自信を付けさせてあげること。これは彼ら新人の成長のスピードを加速させるだけでなく、良好な人間関係作りにも大きなプラスをもたらし、結果として人が辞めずに残る会社作りにつながるのではないかと思います。

 

ほんのちょっとした勘違いや無関心から取り返しがつかないほど悪くもなり、また逆にほんのちょっとした努力で断然良い方向に転換していくのが人間関係というもの。

縁あって結ばれた仲間です。その今いる仲間たちとの本当の意味での更なる良い関係作り、そのための努力を私自身も怠らないようにして参りたいと切に思います。

今回も最後までお読み頂き有難うございました。

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