President's view

代表取締役 桐岡俊樹

『評価っていったい、何?』

日頃は大変お世話になり有難うございます。また毎度ビプロスニュースをご愛読頂き有難うございます。
さて自らが年始に立てた自己目標。今年もすでに半分が経過しましたが、それに対して進捗状況はいかがでしょうか?目標は、ちょっと気を抜くとつい忘れがちになりますが、年末になっていつもの出来なかった言い訳をしないよう、私自身も達成に向けて前に向かっていきたいと思っているところです。

さて先日、あるサロン様の店長からこのような悩みをお聞きしました。それは、自分はオーナーの意に沿って行動しているだけなのに、スタッフからは『店長はオーナーの言うことばかりやって、オーナーのことしか見ていない。なんかオーナーの犬みたい』などと陰口をたたかれていて落ち込んでいるとのこと。またそれだけでなく、『必死に自分では頑張っているつもりなのに、オーナーからはなかなか評価してもらえない』という内容でした。そしてさらに『オーナーが評価してくれないので、自分はやりがいを持てないのだ』と愚痴をこぼしていました。
今回は、この3つの言葉に隠された問題点を考え、そしてそこから『評価とは何か』というテーマに拡げて話を進めたいと思います。

まずこの店長の話を聞いて、皆さんは、どうお感じになったでしょうか?

オーナーの言うことをやること、これはそもそも悪い事なのでしょうか?オーナーに言われたことをやることと、オーナーのご機嫌取りをすることをごちゃまぜにして他人を批判する天邪鬼な社員をたまに見かけることがありますが、これは、会社や組織とはどういうものか、管理者の責任は何なのかを理解できていないが故の発言であるといえるでしょう。オーナーは誰よりも会社、そしてスタッフのことを良くしたいと思っており、だからこそオーナーは、それを実現したいという想いで真剣に真正面からお客様を向いて経営をしているはず。そう考えるとオーナーから言われたことをそのままやることは、決して間違っているわけではありません。しかしその店長と会話を重ねるうちに、私は彼のある問題点に気付きました。その問題点とは、その店長には、スタッフにメッセージを発信する際に、『オーナーに言われたんだけど。。』などと、必ず『オーナー』を主語にし、自分は『スタッフ皆が大変になるからやらない方がいいと思っているのだけれども…』などといった自らの責任から逃避するような態度を取る癖があったのです。店長として、たとえ周りから文句が出ようが、嫌われようが成果を出すためになんとしてもやるのだ!といった覚悟を持てなかったがために、周りのスタッフたちの目には、店長の言動がやらされ感タップリのものに映ってしまっていたのではないでしょうか。
当然これでは成果など出るはずがありません。そしておそらくこれが、オーナーが店長を評価していないことにもつながっていたのではないかと感じました。
オーナーは店長に対して、リーダーシップを求めます。リーダーシップとは、目的達成を推進するための『意志力』と『統率力』。これが無いまま、ただオーナーの意向を伝えているのでは、言葉は悪いですが、ただオーナーに媚びているだけの犬と言われても返す言葉がないのではないでしょうか。
そう考えると、この店長は自分のあるべき姿やありたい姿に正面から向き合うことから避け、常にオーナーに叱られないよう、またスタッフからも嫌われないよう、さらには失敗をして自分の責任を追及されたくないという独りよがりな自己保身ばかりを優先させたが故に、リーダーとしてのせっかくの自ら成長出来るチャンスを捨て去ってしまった結果だと言えるでしょう。残念ながら彼の悩んでいる今の状況は、必然の結果だったのかもしれません。
「人は『成功する人と失敗する人』の2タイプに分かれるのではなく、『成功も失敗もする人と、成功も失敗もしない人』の2タイプに分かれるものだ。」と耳にしたことがありますが、たくさん失敗したり怒られたりするからこそ大きな成功も手に入れられるものです。失敗だったり、他人に嫌われたりすることはリーダーであれば当たり前。彼には、本来嫌われてでもやるべきことから逃げず、失敗に臆することなく店長としての自分と本気で向き合ってほしいと強く願った瞬間でした。

ところで、そもそも『評価』とは、いったい『誰が何をすること』なのでしょうか。
皆さんもご承知の通り、評価とは価値のあることを他人が認めること。今回の話の場合であれば、この店長が店長として価値があるか否かをオーナーや周りのスタッフ、あるいはお客様に認められるか否かということです。
人は誰しも、周りの他人から評価されたいという願望を持っています。そして仮に能力の半分しか力を発揮しておらず、納得出来る成果を上げられていないことを自ら認識していたとしても、それでも他人からは『今の自分』を良く思ってほしい、評価してほしいと願う人は少なくないと思います。しかし、実はこれが大きな勘違い。

よくある事例ですが、会社での自分への評価が自己評価とかけ離れて低い場合、価値観の高くない人は、会社が間違っているとばかり会社への不満を募らせ、今のそのままの自分をもっと評価してくれる会社を求めて転職するケースがあります。しかし、このような人が仮に転職出来たとしても、うまくいくケースはごく稀です。転職してゼロから信用を積み重ねる労力を考えたら、間違いなく今いる会社の中でさらに自分を磨き自己成長を目指した方が、よほど高い評価を得る近道であるはずです。
一部の、好き嫌いや自己都合を軸に評価するような偏った会社などは別として、ほとんどの会社においては、今の自分自身に与えられる評価というものは、自分が今までやってきた事実や実績に対するゆがみのない公正なものであって、本来これは誰しもが甘んじて素直に受け入れるべきものだと思います。与えられる評価が自分が思うほど高くないということは、自分の努力不足か、もしくは努力の仕方が間違っているかのどちらかが原因なのであり、決してオーナーや会社が悪いわけではないはずです。

こういったタイプの人は、実は大事な視点から目を逸らせています。それは『常に自ら成長しているか』という視点。評価とは本来、自分の持てる限りの能力を駆使して努力した結果、どれだけ成長出来たのか、この度合いに対してなされるべきものだと思います。しかし、人は今の自分の姿に評価を求め過ぎるあまり、今の自分が正しい方向を向いているのかいないのかという客観的な本当の姿さえ認識できなくなり、さらに、満足のいく評価がしてもらえない場合には、益々今の姿に固執するようになります。すると、行動の方向性が間違っているにも関わらず、頑張っていることをさらに頑張るという、まさに成果が出ないスパイラルに陥ってしまう。頑張れば頑張るほど、益々評価もされず、なりたい自分からも遠ざかり、自分の成長を止めてしまう結果に陥ってしまうのです。
大事なことは、評価を求める前に、まずは『自分が成長していること』を第一に考えること。この『成長』がなければ、決して結果としての評価につながることはありません。評価は他人がするものであり、自分が成長出来ていないままで他人に評価してもらうことを求めても、思い通りにはいかないものなのです。

しかし逆に言えば、自分が成長すれば、必ず会社しかり、周りの仲間たちしかり、みんなが評価してくれるようになるはずです。評価してもらえないと悩んでいる時間があるなら、自分のあるべき姿、自分は何を目指していて、今時点での役割としては何が求められているのか、そして自分、そして会社が成長するために自分には何が出来るのかを必死に考え、これを愚直に行動に起こすことに時間を費やした方が、よほど精神的にも楽なはず。また、そうすれば結果として必ず『評価』は付いてくるはずです。
ただし、これも自分勝手な成長基準では甘すぎるといえるでしょう。先月より今月、昨日より今日良くなることは大事であり、もちろん評価される基準の一つにはなります。しかし、本気で取り組んでいれば日々良くなるのは当たり前のこと。大事なのは、昨日からの変化度合いでなく、オーナーや周りのスタッフ、あるいはお客様から期待されるレベルへの到達度で考えること。頑張って少しだけ変化したとしても、期待されるレベルにほど遠かったら評価の対象にはならないことを特にリーダーという立場の方々は強く認識する必要があると思います。

そしてまた前述の店長の話に戻りますが、最後に付け加えた『オーナーが評価してくれないのでやりがいを持てない』という一言。これはつまりオーナーがやりがいを持たせてくれない、自分がやりがいを持てないのはオーナーの責任だと言いたいのでしょうか。そもそもやりがいは誰かが与えてくれなければ持てないモノなのでしょうか?何でも周りがお膳立てしてくれるものだという甘い考えを持っているリーダーを上司に持ったスタッフは、不幸です。
先日、ある会社の社長から、『決算に向けて、決算月に自分はどれだけやったら認めてもらえますか?』という質問を社内の幹部から受けたという話を聞きました。目標は、『これだけは、絶対やりたい』という本人の意志が入っていなければ、ただのノルマやスローガンにすぎません。またこのような意志のないスタッフに目標を与えたところで、その時は仮に達成できたとしても、その幹部はおそらく今度は、『来月はどれだけやったら認めてもらえますか?』『再来月はどうですか?』と繰り返し質問をし続けることでしょう。このような本来目標や計画のように自分で作らなければ意味がなかったり、成長につながらなかったりするものや、自分でしか見つけられないやりがいのようなものでさえ、人に与えてもらえると勘違いしているスタッフは少なくありません。しかし、そのようなスタッフが会社に蔓延していったとしたら。。これでは会社自体が成長することなど望むべくもないでしょう。
自分が持ちたい、感じたいと真剣に願うから、自ら仕事や会社を好きになる努力をし、周りのスタッフやお客様に感謝されたり喜んでもらえたりする行動を必死にするようになる。『やりがい』などは、その結果として自然と生まれてくるものであって、誰かから与えられたり、ましてや天から突然降ってくるものではありません。また目標も、自分で高い達成レベルを決めるからこそ作り上げる喜びだったり、あるいは達成した時の充実感を得られるもの。
結局『評価』というものは、それ自体を追いかけると逃げる、『成長』を追いかけると不思議と勝手についてくる、そんなものなのではないでしょうか。

残すところ今年も半年を切りました。私自身も『達成目標レベルを高く持ち、大きく成長すること』を追い求めていきたいと思います。

今回も最後までお付き合い頂き有難うございました。

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