President's view

代表取締役 桐岡俊樹

『あいまいな言葉の罪』

日頃は大変お世話になり有難うございます。 また毎度ビプロスニュースをご愛読頂き有難うございます。

ようやく暑い夏が終わり、風が心地よく感じられる季節になったと思っておりましたら、あっという間にもう年末。光陰矢のごとし。いつもながら時の移り変わりの早さにただただ驚くばかりです。皆様にとって、今年はどのような一年でしたでしょうか? さて今回は、前回のテーマ『あなたの言葉は間違って理解されていませんか?』に引き続き、『あいまいな言葉の罪』という、連続で『言葉』に関するテーマでお話をさせて頂きたいと思います。

この一年を簡単に振り返ってみますと、悲しいことに世間は今年も『嘘』のオンパレードだった気が致します。某M政党の『マニフェスト』などはその最たるものと言えそうですが、その他にも原発事故によって引き起こされた放射能の拡散範囲の情報や原発の安全性に関する情報、あるいはまた検察による自白調書の捏造や、最近ではiPS細胞を活用して手術を行ったと主張し、折角のノーベル賞の名を汚したM氏の事件もありました。さらには、本来問題ではないはずが問題化されている日本固有の尖閣諸島に対する中国の独善的な主張など、疑わしいというよりまるっきりの嘘を平気でのうのうと口にする輩がはびこった一年だったとも言えるのではないでしょうか。しかし一方で、このように明確に『嘘』とまでは言えないまでも、イメージが人によって異なる、真実と嘘の境界線があいまいな言葉が私たちの周りには少なくない気が致します。

例えばその中でも、今年マスコミ等でも盛んに取り上げられた『いじめ』という言葉。これが新聞やテレビ等をにぎわせたことは記憶に新しいことと存じますが、子供が自殺に至った原因となったはずの『いじめ』も、多くの事件では、学校も教育委員会も知らぬ存ぜぬを通そうとしたり、また自殺の原因がいじめだったか否かを明確にせず、あいまいなままに終わらせてしまったり。

いじめについては、教科書を破いたりすることなどはまだ序の口、それこそ耳をふさぎたくなるような内容の『いじめ行為』が起きているといいます。 金品をせびったり、万引きを強要したり、また殴る蹴るの暴行だけでなく、自殺の練習をさせるなど、他にも普通では考えられないようなおぞましい行為が繰り返されていたといいます。こういったまさに恐喝罪あるいは暴行罪や傷害罪といった、立派に刑事事件として認められるような犯罪そのものでしかないようなことが、安易に『いじめ』と表現することで、ややもすると幼稚園児がちょっと小突く子供のじゃれ合い程度のものと勘違いしてしまうような、軽い言葉でひとくくりにされてしまっているような気が致します。

しかし、このような行為がいじめという一言で集約されて本当にいいのでしょうか?非常に違和感を感じるのは私だけではないでしょう。『いじめ』という言葉を使用すること自体、単に犯罪行為をオブラートに包み、問題を矮小化させようとする一部の権力者による悪意さえ感じずにはいられません。被害者にとって『いじめ』という言葉は、まさに加害者を守るための「ごまかし言葉」そのものなのです。人間としてやってはいけない恥ずべき卑怯な行為を、これも子供が故の『特性や個性のひとつ』だとでも、我々大人が認めているかのような甘い言葉で表現することは、まさに大人としての恥ずべき行為以外の何物でもない気が致します。今問題となっている『いじめ』と表現される行為は、多くが間違いなく恐喝や暴行、そして窃盗,傷害と表現するべきものなのです。

また一昔前に流行った言葉ですが、本来犯罪であるはずの売春を『援コー』と表現したり、あるいはアルバイトを、さもそれが定職の一種で、かつ若者の文化とでも錯覚させるような『フリーター』という言葉で表現したり。(もちろん『フリーター』という非正規雇用の問題は、本人だけの問題ではなく社会全体の問題と捉える必要はありますが。)これらも、その本質を見えなくさせかねない言葉の一例でしょう。これらは、周りもやっているから、あるいはこのままでもイメージが悪くないからいいやなどと安易な自己肯定を引き出してしまい、本人がその環境から抜け出し、人として成長や努力する気持ちと機会を奪いかねない、本来の意味を勘違いさせてしまう罪な言葉だと思います。

そのような言葉を流行語程度の感覚でマスコミも面白おかしく取り上げるから、余計に行為自体のイメージが軽くなり、彼らは自分たちが実は大人として決して良いとはいえないことをしているのだと自覚することなく、軽い気持ちでその行為を続けてしまうのです。しかし、そもそも『人としてやってはいけないことは、やってはいけない』。逆に『人としてやらなければいけないことは、やらなければいけない。』これが人としての『当たり前』であり、これに理由などありません。誤解を恐れずに言うなら、ああだからこうだか らと、相手を納得させようと話をこじつける行為はナンセンス。理由を変にこじつけて説明しようとするから疑問が生じ、逆に混乱を招くのだと思います。やはり人として『いけない』ことは『いけない』のではないでしょうか。それを早い時期から教え込むことが躾であり、教育の根っこでもあるはずなのだと思います。

子供たちに、その感覚を当り前のことと自覚させるためにも、我々大人は、まずやっていいこととやってはいけないことの境界線を明確にし、それをあいまいな言葉で決して濁さない姿勢こそが大事なのではないでしょうか。もっと言えば、ともすれば本質を見えなくさせるような、また勘違いしてしまう若者を助長させるような言葉は、『隗より始めよ』、まずは我々大人一人一人が使うことを一切封印してしまうことが必要なのではないでしょうか。そしてこれこそが彼らに当り前の感覚を身に付けさせるために、我々が為すべき第一歩なのだと感じます。

翻って、あなたが普段何気なく使っている言葉。 その中に、スタッフに対して、あるいは周りの人達に対して、本質を見えなくさせる、また勘違いさせるようなあいまいな言葉はないでしょうか?それによって周りの成長や努力する気持ちを削いでしまっていることはありませんか!?

言葉は、それ自体が大きな力を持った魂と言われます。 新しい年を迎えるにあたり、私自身も自己反省の元、『言霊』としての言葉の持つ偉大な力を今一度見直し、来年は更に発する言葉ひとつひとつに注意して参りたいと思っております。

年の瀬を迎え、この場を借りまして、皆様には改めて本年賜ったご厚意に感謝を申し上げますと共に、来年も引き続きご愛顧を賜りますこと、そして皆様の更なるご健勝、ご発展を心よりご祈念申し上げます。

良い年をお迎え下さいませ。

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