President's view

代表取締役 桐岡俊樹

『教育の落とし穴~十羽ひとからげの教育~』

こんにちは。日差しが日に日に暖かさを増し、多くの学生達が新入社員として我々社会人の仲間入りをしてくる時節となりました。いつもビプロスニュースをご覧頂き有難うございます。
就職氷河期などと言われる昨今ですが、一方では業種や企業規模等による労働力の需給関係のアンバランスから、就職難だけでなく採用難も同時に起きているといった現在の日本の雇用情勢の中で、我々美容業界においても同様の現象が起きています。
2割ほどの新卒美容学生の就職が、一部大手サロンの内定取り消しなどもあり未だ決まっていないなどと言われている半面、一方では求人側と求職側の採用条件のアンマッチなどから採用したくても求職者が集まらず、あるいはまた、せっかく入社したのにすぐ辞めてしまって人手不足に陥っているなどといった、人材側からも採用側からも多くの悲鳴が聞こえてくる現状です。
人材は人財などと言われますが、美容に夢を抱いて就職活動をしている学生が就職できない現実しかり、あるいはせっかく入社しても、将来の宝である人材がいとも簡単に辞めてしまう状況は、我々美容業界にとっても大きな損失であることは間違いありません。
少子化という大きな流れの中で、すぐに辞めてしまう人材に関して、今時の若者は『ゆとり教育世代で我慢が出来ないから。。自分勝手すぎる』などという一言で片付けてしまったら、気付いたら周りに若い美容師がいなくなっていた!などという恐るべき事態にもなりかねません。
またこのような状況を嘆いていたとて、突然職場における人の問題が解決されるわけではないでしょう。
そこで今回は、就職後1年も経たずに、せっかく就職したサロンをいとも簡単に辞めてしまう新人が増えている状況を鑑み、これを新人サイドの問題ではなく、新人を迎える側(オーナーや幹部、既存先輩スタッフ)に課題を求め、『教育の落とし穴』という話で記述させて頂きます。

『教育』という言葉を聞いて、あなたは最初に何を思い浮かべますか?
世の中では色々な場面で教育が行われており、そのどれもが重要だと思いますが、中でも最も人格形成の源となる教育の原点は、やはり家庭教育でしょう。
仮にあなたに三人の中学生のお子さんがいたとします。
長男は、勉強が大の苦手だが、活発で野球が大得意。将来プロ野球選手になるのが夢。一方、二男は勉強が大得意で、将来教師になりたいと考えている。三男は、手先が器用な上、人に優しく他人からは大人気者。このように性格も考え方も違う3人に対して、あなたはどのような教育をし、また進路をアドバイスしますか?
長男には、将来の甲子園出場を夢見て、野球の強い学校への進学をアドバイスし、次男には進学校へ入学させようと進学塾に入れるかもしれません。三男には、将来の職業の選択肢の中に、彼の人間的な魅力を更に伸ばせる、美容師という職業を推奨するかもしれません。
あなたは、自分の希望や価値観と違うからといって、『この子はダメだ!』などと自分の子にレッテルを貼り、見捨てたり馬鹿にしたりすることはしないのではないでしょうか?三者三様を受け入れ、三人それぞれの個性をしっかりと見極め、それぞれの個性を生かせる、彼らにとって最も幸せな人生を手に入れられるよう願い、そのためにそれぞれ違った人生を歩ませることを厭わず、異なった進路や教育を提供し続けるのではないでしょうか?
では一方で、職場での新人スタッフに対する接し方はいかがでしょうか?家族と同じ位、彼ら一人ひとりに対して愛情と関心を持って接しているでしょうか?皆様の中には、もちろん充分な愛情を持って、個性を生かした最適な指導をされているサロン様も多いことと存じます。
しかし中には、あるいは時として、先輩やオーナーである自分たちがその責務を放棄し、研修という名の元に、外部の他人に丸投げ任せっきりの『十羽ひとからげ』の画一的な教育だけに頼りきってしまったり、あるいは最初から教育に関して、オーナーや幹部自身が、他人事のように全く無関心、あるいはまた途中で飽きたり、諦めたり。。そんなサロン様も少なくないのではないでしょうか?
スタッフも一人ひとり顔が違うように、理解力や能力、スピードや感じ方、更には同じ人間でも、日々の体調で気力が違ったり。。これらは人間である以上、実はある部分仕方のないこと。適性や個性も人様々です。だからこそ、オーナーや幹部を含めた先輩スタッフ全員が、スタッフに対して常に関心を持って、彼らの個性や心の中の迷い、あるいは叫びに気付いてあげるアンテナが重要であり、各人の相違を切り捨てずに受け入れた上で、一人ひとりの個性や特徴に合った教育を提供していかなければいけないのではないでしょうか。
『愛情』の反対語は他でもない『無関心』です。
縁あって出会った仲間。『あって(できて)当たり前はない』。この前提に立って、新しい仲間に最大限関心を持ち、飽きることなくそして諦めることなく、まずは最低限の仕事が出来るようになるまで積極的に関わって頂きたいと思います。
新しい仲間の成長は、間違いなくサロンの力となり、サロンの成長を助けるはずです。夢を抱いて美容業界に飛び込んできた新人達に対して、オーナーを含めてスタッフ全員が、自分の家族と同じ位愛情を持って彼らを受け入れ、真剣に付き合っていくことができたら、本当の意味で結束力のある、強い組織を作っていくことが出来るのではないでしょうか?
もちろん新人達には、自分が入社したサロンやそこにいるオーナーや先輩たちをもっともっと好きになる努力は必要ですし、その他にも問題や課題もたくさんあるのは疑いのないところです。しかし、他人と過去は変えられるものではないという前提に立って考えれば、彼らのマイナス要素ばかりに目を向けるのではなく、まずは先輩たち自身が、彼らに対して愛情を持って日々接触し、そしてそれを継続することに今一度真剣に向き合ってみる必要があるのではないかと思います。
『我慢』は過去と現在の嫌な事柄に耐えるストレスフルな行為。逆に『辛抱』は明るい未来に向けての忍耐であり投資です。
新人を受け入れる側みんなが、新人に対する日々の教育や接触を『我慢』ではなく、『辛抱』と考え、それを継続できたら、サロン内に新たな活気と真のコミュニケーションが生まれてくるはず。
そうなれば、せっかく入社したのに新人がすぐ辞めてしまうといったような悲しむべき状況が少しでも改善されていくのではないでしょうか?
夢を持って入ってきた彼らが夢を抱き続け、この業界に入って良かったと心から感じ、未来にわたって活躍していってくれる、そんな環境が次々と多くのサロンで生まれてくることを切に願っております。
そしてそれを作れるのは、他ならぬ、先輩である我々一人一人なのです。

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